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テアニンで眠りは変わる?効果とサプリの選び方

朝の光が差し込む静かな寝室のイラスト

睡眠サプリを探していると、よく見かける「テアニン」。「睡眠の質を高める」と書いてあっても、早く寝つけるようになるのか、朝のだるさが軽くなるのか、知りたいところがはっきりしないことがあります。

テアニンには、寝つきや睡眠の満足感が改善したという研究があります。ただ、飲んだらすぐ眠くなるものとして選ぶと、期待が大きすぎます。試すなら「寝つくまでのつらさを減らしたい」「朝の疲れを軽くしたい」と、自分が変えたいことを決めておくと、商品を選ぶときも、続けるか考えるときも迷いにくくなります。

テアニンは寝つきをよくする?

テアニンはお茶に含まれるアミノ酸の一種です。サプリの表示では「L-テアニン」と書かれます。睡眠への働きは国内外で調べられており、2025年の研究レビューでは、本人が評価した寝つきや睡眠全体の質に改善が見られました。寝つきへの平均的な効果は小さく、複数の成分を一緒に使った試験も含まれています。

テアニンだけを摂った場合も、成人30人が参加した4週間の試験で、成分を含まない比較用の錠剤(プラセボ)より寝つきなどの評価が良くなっています。一方、別の成人30人を対象にした試験では、本人が感じる睡眠の質にプラセボとの差がありませんでした。

つまり、寝つきを助ける可能性はありますが、「今夜は絶対に早く寝たい」という場面で頼り切れるものではありません。研究で見られた改善も、全員が同じように実感したという意味ではなく、何分早く眠れるかを一律に示せる結果ではありません。

朝の疲れとテアニンの働き

寝つくまでの時間と、朝起きたときの疲れは別の悩みです。夜は眠れるのに、朝になると体が重い。そんな場合は、寝つきだけでなく、起床時の疲労感を調べた研究が参考になります。

日本の小関らの研究では、テアニンを摂ったときに朝の疲労回復感が良くなりました。これは成分の研究ですが、商品選びでも「睡眠の質」という大きな言葉の後に、何の改善を説明しているかを見ると、自分の悩みと結びつけやすくなります。

たとえばネナイトが説明しているのは、起床時の疲労感や眠気の軽減です。テアニン入りならどれも同じ、と選ぶより、「自分は朝の疲れを変えたいから、この説明の商品を候補にする」と考えるほうが納得して選べます。

成分量と粒数の見方

成分欄の数字は、まず「何粒でその量なのか」とセットで読みます。ネナイトの粒タイプは、1日目安の4粒でテアニン200mg。1粒あたりでは50mgです。毎晩4粒を飲むことになるので、錠剤が苦手なら成分量だけで決めないほうがよいでしょう。

1日200mgは成人の睡眠研究で使われている量の一つですが、増やせばより眠れると決まっているわけではありません。先ほどの、睡眠の質に差が出なかった試験では1日400mgが使われていました。異なる試験の数字を並べて最適量を決めることはできませんが、少なくとも「多いほうがよい」と買う理由にはなりません。

GABAなども入った商品を選ぶなら、テアニンの量とは分けて見ます。たとえば「複数成分を合計して200mg」と「テアニンだけで200mg」は同じではありません。配合成分が多い商品ほど効果が強い、と考えず、自分の悩みに対してどの成分の働きを説明しているかを確かめて選びます。

容量で変わる費用と選び方

成分量や飲む粒数に納得できたら、次は何日分を買うかです。同じ商品でも、大容量になると1日あたりの費用が下がることがあります。ネナイトの粒タイプを、メーカー希望小売価格で比べてみます。

容量 税込価格 1日あたり
7日分 648円 約93円
30日分 2,052円 約68円
60日分 3,564円 約59円

アサヒグループ食品の公式掲載価格(2026年9月23日確認)。1日費用は価格÷日数を四捨五入。店頭・通販の販売価格とは異なります。

60日分を買うと、30日分を2袋買うより540円安くなります。ただ、初めてなら、飲み続けられるか分からないものに最初から多く払うことにもなります。粒を飲めるか確かめたいなら7日分、費用も抑えながら始めたいなら30日分、すでに使っていて買い足すなら60日分、と分けて考えられます。7日分は飲みやすさを試せる容量であって、7日で効果が分かるという意味ではありません。

飲むタイミングと注意点

ネナイトは、水かお湯で飲み、就寝前の摂取が勧められています。「寝る何分前なら一番効くのか」と細かく調整するより、まずは手元の商品の案内に合わせれば十分です。歯磨きなど、毎晩の寝支度と一緒にすると忘れにくくなります。

お茶に入っている成分なら、夜に緑茶を飲めばよいのでは、とも思えます。ただ、緑茶にはカフェインも含まれます。厚生労働省の睡眠ガイドでは、夕方以降のカフェインが夜の睡眠に影響しやすいとされています。眠るためにお茶の量を増やすのは、おすすめしません。

また、お茶に含まれる成分でも、サプリを誰でも飲めるわけではありません。ネナイトは高血圧治療薬・興奮剤を服用中の方、未成年、妊娠中・妊娠を計画中・授乳中の方には摂取を控えるよう案内しています。他の薬を使っている方も、購入する商品の成分表示を医師や薬剤師に見せて相談してください。メーカーの飲み方・注意事項も購入前に読んでおきたい部分です。

続けるか迷ったときの考え方

買い足すときに考えたいのは、「飲んだから何となく安心する」だけでなく、困っていたことが実際に軽くなったかです。寝つきが悩みなら眠るまでの感覚、朝の疲れが悩みなら起きたときのだるさを振り返ります。

試す前から、寝た時刻と起きた時刻、気になっている症状をひと言ずつ残しておくと比べやすくなります。「朝のだるさは変わらない」「寝つきは楽になったが、今週は仕事も落ち着いていた」と書ければ十分です。一晩だけの良し悪しで決めず、睡眠時間や忙しさの違いも一緒に見ると、続ける理由があるか考えやすくなります。

変化を感じないまま、量を増やしたり、睡眠サプリを次々に重ねたりすることは勧めません。眠れない状態や強い日中の眠気が続いて生活に支障がある場合、いびきや睡眠中の息の止まりを指摘されている場合は、サプリ選びより医療機関への相談が先です。厚生労働省「こころの耳」でも、こうした眠りの悩みについて相談・受診を案内しています。

テアニンを試すなら、変えたい悩みに合う商品を、無理なく買える容量から。飲む量を増やすことではなく、自分の眠りに役立っているかを見ながら続けてください。